第7回 ラバーカップ(すっぽん)/回答例

回答例

 配管の詰りを解消する詰り解消具であって、
 下部が開放されたカップ状であり、表面が曲面を有し、内部が空間であるラバーカップと、
 前記ラバーカップの下部の端に沿って設けられる吸盤と、
 前記ラバーカップの表面の中央上部に取り付けられる取っ手と、を具備し、
 前記ラバーカップは、
 前記配管を塞ぐように前記吸盤が前記配管の入口部に吸着した状態において、前記取っ手を前記配管に向かって押し下げたとき、撓んで前記空間を狭めて前記配管の内部に正圧を発生させ、前記取っ手を前記配管とは逆方向に押し上げたとき、元の形状に戻って前記配管の内部に負圧を発生させる
 ように構成されている、詰り解消具。
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コメント 

・ 全体
 まず、プリアンブル部(~であっての部分)で配管の詰りを防止するものである点を規定します。
 その後に、ラバーカップの形状・機能を説明するかたちです。
 下部・上部については、明細書で定義しておきましょう。
 

・ 個別
開放:開口の意です。開口を有するでもOKです。

曲面:円・楕円などを含む広い表現です。

~に沿って:よく使う表現です。今回は関係ありませんが、例えば、~に平行に、をより広く言いたい場合に有効です。      

○○は~のように構成されている:形状や構造のみで特徴が引き出せない場合、~の部分でその機能や動きを説明し、それを発揮するように構成されている、と表現することで、発明を明確にすることができます。

・ ひとこと説明術
 この発明は、配管に押し当てたラバーカップを取っ手で変形させて配管内の圧力を変えることで詰りを解消する道具です

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