まねる+α(創作)を
特許をとれるはつめいにする
ために
もうひとつ
あなたのはつめいが
新規性(新しいこと)
進歩性(容易でないこと)
を有していること
について解説します
ここで…
まねるはつめい(まねる+α)は
世の中にあるものをベースに
あらたな必要を解決するもの
なので…
いわゆる改良発明という
ことができます
また…
改良(+αの創作)には
変形と組み合わせがあるので
それぞれについて…
どのようにしたら
この+αを特許をとれる創作
にできるか
について解説していきます
まず…変形とは
世の中にあるものの一部を
変えること
をいいます
すなわち
世の中にあるものの一部について
・形やサイズを変えたり
・材質を変えたり
・分離・結合したり
・別のものに置き換えたり
…
することです
これらを
それぞれ検証していくと…
ピン!とひらめく
ことがあります
でも…これ!
ある程度のベースの知識
があるひとの話です
ひらめきは
じぶんの過去の経験や知識
の組み合せから生じるので
ベースの知識がないと
いくら変形したところで
実は
ピン!とこないんです
やはり
ベースの知識がない
一般のひとには
ひらめきは難しい?
そんなことはありません
ベースの知識がないなら…
それに代わる
世の中にあるものを
まねればいいんです
例えば
ビンのふた開けを補助する
平らなゴムリングについて
ペットボトルに対応し
ふた開け時に
すべらないようにする
というあらたな必要を
解決するために
平らなゴムリングの一部
を変形する場合
すべらない…
といったキーワードで
世の中にあるものを
しらべてみてください!
いろんなヒントが
得られるはずです
仮に
家具のすべりを防止するため
その表面を凹凸にした床シート
が検索でヒットしたら…
あなたは
平らなゴムリングの内面を
この床シートと同じように
凹凸に変形する…
ことを
ひらめくでしょう
ただ…
このとき気づくはずです
床シートの凹凸は
ペットボトルのすべり防止に
あまり役立たないことに…
これは
当然といえば当然のことです
床シートは
ペットボトルのすべり防止を
想定していませんから…
でもここ…
重要なポイントで
もし
床シートの凹凸がそのまま
ビンのふた開けを補助する
平らなゴムリングに
適用できたとするなら…
そこには
何ら新しい創作はない
んです
すなわち通常は
世の中にあるものの一部を
別の世の中にあるものをまねて
変形する場合
何か別の新しい工夫
つまり+αの創作が
付加されるんです
例えば
ゴムリング内面の凹凸を
ペットボトルのふたの凹凸に
対応させて
歯車状、又ははしご状
にするなど…
ただ…
この+α(創作)は
特許になるでしょうか?
なるとも思えるし…
ならないとも思えるし…
はっきり言って
分からないと思います
そこで…
進歩性の審査基準を
フィードバックします
進歩性の審査基準の詳細は
特許の極意で述べますので
ここでは省略しますが…
結論から述べると
+α(創作)が
単なる寄せ集めや
設計事項でなければ
容易でないことになり
特許をとれることになります
そして…
+α(創作)が
単なる寄せ集めや
設計事項でない…
と言えるためには
その+α(創作)で
有利な効果があるか否か…
になります
そして
有利な効果とは
従来技術からは予測できない
顕著な効果をいい
また
予測できない顕著な効果とは
新しい効果(異質な効果)、又は
同じ効果(同質な効果)であるが
際立った効果
をいいます
では…さきの例
ゴムリング内面の凹凸を
ペットボトルのふたの凹凸に
対応させて
歯車状、又ははしご状
にするアイデア…
はどうでしょう?
すべり防止という効果は
従来と同質の効果と言えます
では…
このすべり防止効果は
従来よりも際立っている…
と言えるでしょうか?
もし…何もケアせずに
さきのアイデアについて
特許出願した場合
凹凸ですべり防止という効果
は知られているから
この凹凸をペットボトルの
ふたの凹凸対応させて
歯車状、又ははしご状とし
ふたの開け閉めにおける
すべり防止効果を得ることは
たぶん…
従来から予測できる範囲のもの
であり
結果…
+αの部分は
設計事項、又は従来から容易として
拒絶されるでしょう!
では…どうする?
顕著な効果が得られるように
+αの部分をさらに
ブラッシュアップすれば
いいんです
具体的手順に沿って説明します
①効果が異質か?
YESなら…
上記のとおり、+αにより
特許をとることが可能です
ただ…
上記の例ではNoですので
次のステップに進みます
②形状(構造)で
際立った効果が得られないか?
YESなら…
上記のとおり、+αにより
特許をとることが可能です
例えば
歯車状、又ははしご状でなく
特異な形状によって
際立ったすべり防止効果が
得られる場合です
ただ…
上記の例ではNoですので
更に次のステップに進みます
③材料・サイズで
際立った効果が得られないか?
すなわち…
上記①及び②で
際立った効果が得られないときは
材料・サイズ限定により
+αをブラッシュアップする
のが
特許をとれる+αを創作する
に当たって非常に有効です
例えば…さきの
ゴムリング内面の凹凸を
ペットボトルのふたの凹凸に
対応させて
歯車状、又ははしご状
にするアイデア…
について
ゴムリングの凸部だけ
柔らかい材料を採用したら
そこが硬い材料のときよりも
際立ってすべり防止効果が
向上した…とか
ゴムリングの凸部の間隔を
0.5mm-1.0mmの範囲にしたら
その範囲外のときよりも
際立ってすべり防止効果が
向上した…とか
が得られたならば
変形という手法により
特許をとれるような+αが
みつかった
ことになります
次に
組み合わせです
組み合わせとは
世の中にある複数のものを
組み合せること
をいいます
すなわち
あらたな必要を解決するために
ベースにした
世の中にあるものと
別の世の中にあるもの
とを結合する…
など
のことです
例えば
ビンのふた開けを補助する
平らなゴムリングについて
ペットボトルに対応し
ふた開け時に
すべらないようにする
というあらたな必要を
解決するために…
その必要を解決するために
ベースにした
世の中にあるもの…
平らなゴムリングと
別の世の中にあるもの…
とを組み合わせる場合
すべらない…
といったキーワードで
再び
世の中にあるものを
しらべてみてください
仮に
ネジをすべらずに回す
ことができる
ペンチや六角レンチ
が見つかったとします
そのとき…あなたは
平らなゴムリングと
ペンチや六角レンチとを
組み合せることを
ひらめくでしょう!
ただ…
このときにも気づくはずです
ペンチや六角レンチは
そのままでは
平らなゴムリングに
組み合わせられないことに…
これも
変形のときと同様
当然といえば当然のことです
そこで…
例えば
ペンチの先の部分を
ペットボトルのふたの丸み
に対応させて丸くする…とか
六角レンチの穴の部分に
厚みをつけ
そこに平らなゴムリングを
嵌め込む…とか
何か…
新しい工夫(+α)を考えます
また
変形のときと同様に
その+αが
特許をとることができる創作
であるか検討します
まず
効果は異質でないので
例えば
ペンチの先の部分を丸くする…
六角レンチの穴の部分に
厚みをつける…
といった構造で
際立った効果が得られないか
検討します
YESなら…
上記のとおり、+αにより
特許をとることが可能です
もし…Noなら
材料・サイズで
際立った効果が得られないか
検討します
YESなら…
上記のとおり、+αにより
特許をとることが可能です
このようなフローにより
組み合わせいう手法により
特許をとれるような+αを
みつける
ことになります!